会員ページ

理事長からのご挨拶

第31期理事長 福本 敏


 公益社団法人 日本小児歯科学会
 第31期理事長 福本 敏
 九州大学大学院歯学研究院 教授

この度、公益社団法人日本小児歯科学会の第31期の理事長に就任いたしました九州大学大学院歯学研究院の福本でございます。理事長就任に関しましてご承認いただきました学会役員及び会員の皆様には心より感謝申し上げます。

近年小児医療を取り巻く環境は大きく変化してきており、少子高齢化の中で子どもの人口は2026年4月1日現在、45年連続で減少してきた一方で、歯科においては歯科医師不足や地域偏在など様々な課題が取り上げられております。地域によっては、歯科を受診したくても、すぐに受診できないという状況がいつ生じてもおかしくない状況にあり、特に小児歯科という医療分野においては、専門性のある医療が提供困難となることが予想されます。また、世界的なインターネット環境の拡充や生成AIの登場により、より簡便に様々な医療情報を収集できるようになってきました。情報リテラシーという用語が登場したように、正しい情報を正しく活用することが求められますが、現在の歯科においてそれが十分になされているかどうかは疑問です。情報ばかりが優先して、患者さんに寄り添い共感する態度や行動が軽視されてはなりません。

学会の役割として、この様な社会構造の変革に伴う課題に関して積極的に対応する必要があり、どこにいても適切な医療を受けることができる環境を維持していかなければなりません。そのためには学会の中でこの様な問題を共有し、それに対応すべく小児歯科を専門とする専門医・認定医や認定衛生士の育成、さらには子どもの歯科に関わるすべての医療従事者に対して適切な情報提供を行なっていく必要があります。

その第一段階として各大学で行われている歯学部教育の共通化及び統合化の実施、認定歯科衛生士制度の拡充により教育システムの充実を図っていきたいと考えております。また学術団体の役割として、小児歯科に関連したエビデンスの蓄積とともに、これら学術情報を基盤とした医療改革にも取り組んでいきたいと考えております。

そのためには会員の皆様のご協力が不可欠でありますので、これからも学会の活動をご理解、ご協力いただけましたら幸いです。

一覧に戻る