学会からの提言

これからの小児歯科保健のあり方について

はじめに

一般社団法人日本小児歯科学会は、その活動理念として、日本における小児の歯科保健・医療の向上と推進に寄与するために、さまざまな活動を通じて努力している。小児歯科医療については、現在「小児歯科診療の基本ガイドライン」を作成中で、その中に小児歯科医療のあるべき姿をしっかり示すことができると考えている。しかしながら、将来の子どもたちの歯と口の健康を推進していくために大変重要な「これからの小児歯科保健のあり方」については、2008年3月に提言を行ってからすでに5年が経過した。

2011年8月には、歯科界としては念願の国の「歯科口腔保健の推進に関する法律」も制定され、2012年6月には、厚労省より「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」も策定され、国においても国民の歯科口腔の健康増進を本格的に推進していく体制が確実に整備されてきている。

日本歯科医師会は2015年までの中長期的展望を示す「歯科保健・医療政策ビジョン」を提言しているが、その中で小児期の歯科保健の重要性にも言及している。生涯に亘る歯科保健を推進し、国民の8020運動を達成していくためには、小児期からの歯と口腔の健全な成育が重要であることは明白である。

今回、この5年間の小児歯科保健の進展をさらに広く国民に浸透できるように、全面的な見直しを行い、小児の歯科医療・保健を担っている本学会から、主として小児歯科保健のさらなる向上のために提言する。近い将来、小児期の歯科口腔保健の充実も含まれた小児保健や成育に関する法的整備も、関係団体、学会、さらには多くの有識者により検討され、その中で小児歯科保健の重要性を位置付けすることができる契機になれば幸いである。

2008年3月8日
一部改訂2013年9月25日
一般社団法人 日本小児歯科学会